危機にどう対処してきたのか ◆第4回レジュメ
幕末維新を生きた明治の経済人たち
 明神塾 レジュメ4
「江戸のリーダーと危機管理」
・第4回 幕末維新を生きた明治の経済人たち
〜坂本龍馬を継いだ男 岩崎弥太郎〜
2012年9月19日 安藤優一郎
はじめに 
 幕末維新という時代は、政治のみならず経済危機の時代でもありました。
その危機を乗り切り日本の近代化を成し遂げたのが、渋沢栄一と共に明治の実業家として名高い、三菱の創立者岩崎弥太郎でした。
龍馬とも交流があった岩崎の足跡を明らかにします。
1.岩崎弥太郎、南国土佐に生まれる
(1)土佐のいごっそうたち 地下浪人の家に、生まれる/山内一豊、土佐領主となる/郷士制度の採用/金で買えた武士身分
(2)大器の片鱗を表す 教育熱心な母/人の意表を衝く/殿様の御褒美/母の戒め/龍馬、江戸に剣術修行
(3)弥太郎、江戸に出る ペリー来航/弥太郎、江戸へ/江戸での日々/駿河台で学ぶ/書物を読みふける
2.弥太郎、幕末の渦の中へ     参考年表へ
(1)失意の獄舎生活 父弥次郎、瀕死の重傷/郡奉行所に訴え出る/憤激の落書き/獄中からの手紙/故郷からの追放/漢学塾を開く/龍馬との見えない糸
(2)長崎に派遣される 吉田東洋との出会い/長崎の開港/シーボルトに会う/江戸の激変/国際情勢を知る/無断帰国の真相
(3)弥太郎、危機一髪 郷士への復帰と結婚/土佐勤王党、京都に向う/帰国の謎/龍馬、勝海舟の弟子となる/土佐藩に吹き荒れる粛清の嵐
3.坂本龍馬との日々
(1)再び、長崎へ 後藤象次郎と開成館/開成館に勤務する/龍馬、亀山社中設立/長州征伐の失敗/土佐藩の方針転換/龍馬と後藤の会談/海援隊誕生/弥太郎、長崎へ
(2)土佐藩を支える経済官僚たち 長崎繁栄の秘密/熾烈な武器獲得合戦/多額の交際費と接待外交/土佐藩の後方支援を担う
(3)海援隊を支える 龍馬と酒を酌み交わす/龍馬の給料を工面する/厳しい龍馬の懐事情/いろは丸の沈没/弥太郎の奔走
(4)龍馬との別れ 龍馬、京都に向かう/弥太郎の涙/船中八策/薩土盟約締結
4.明治維新を生き抜く
(1)土佐藩、大政奉還建白書提出 イギリス軍艦水夫の殺害/疑われた海援隊/イギリス公使パークスとの対決/龍馬との再会/海援隊との関係悪化/龍馬との対立
(2)龍馬、斃れる 大政奉還/海援隊との溝/弥太郎への帰国命令/京都に向かう/後藤に面会/龍馬暗殺
(3)激動の長崎 王政復古の政変/長崎に戻る/弥太郎、上士に/土佐商会を支える/戊辰戦争はじまる/長崎奉行逃亡
(4)弥太郎、土佐藩を去る 長崎の土佐商会閉鎖/大坂で藩の事業を担う/少参事就任/土佐藩、九十九商会設立/藩営事業の委譲と藩船の払い下げ
5.弥太郎、大往生
(1)海運業への進出 廃藩置県/三川商会への改称/土佐藩からの払い下げ/海運業への特化
(2)三菱商会の設立と政商への転身 官吏への望みを絶つ/台湾出兵の後方支援を担う/政府の保護を受ける/ 大久保利通と大隈重信の信頼/西南戦争で事業を拡大
(3)最後の戦い 大隈重信失脚/共同運輸会社の設立/逆風が吹き荒れる/政争に巻き込まれる/海上での顧客獲得合戦/弥太郎、急逝/日本郵船会社として合併
 おわりに
  その後の岩崎家と弥太郎が
    残した江戸の遺産
       ◇◆◇
  参考年表へ  TOPmenu

お問合せプライバシーポリシー神田明神HP
>>前画面に戻る場合は「戻る」ボタン