「江戸のリーダーとグロバリゼーション」 ◆第4回
 明神塾 4回レジュメ
「江戸のリーダーとグロバリゼーション」
・第4回 江戸の行列と外交政策

〜庶民の消費が江戸の経済を動かした〜
   2013年9月18日
    安藤優一郎
 ◆ 本講座の趣旨
江戸は日常的に大名行列と出会える町でしたが、オランダや朝鮮など外国人の行列にも出会える町でした。江戸の町を往来する大名そして外国人の行列を通して、幕府の大名に対する「外交」そして異国に対する外交政策を考察します。
1.道中の苦難〜殿様と藩士の大移動
(1)駕籠で寝不足を解消 殿様の枕元で読書する小姓/馬に乗ったり駕籠に乗ったり/毒味役にも気を遣うお殿様
(2)風呂の水から携帯用トイレまで 台所が動く/携帯用の風呂・トイレ/予備の馬と駕籠/鉄の延べ板 (3)大名たちの意地の張り合い すれ違いの作法/幕府役人とのトラブル/葵の紋所には叶わない/茶壺に追われてトッピンシャン (4)江戸での晴れ姿 江戸屋敷で旅装を改める/江戸城登城/お礼廻りと献上品の数々
2.江戸の三大娯楽産業〜芝居・相撲・寄席    
(1)歌舞伎は娯楽の王様 女性の歌舞伎人気/役者が流行を作る/宮地芝居の台頭/歌舞伎興行で景気回復 (2)お殿様も相撲に夢中  芝居・吉原に匹敵する経済効果/大名の御抱え/両国の賑わい (3)町内でも楽しめた寄席  声帯模写や手品まで/寄席経営の専業者/意外な客層/庶民の一日の楽しみ
3.江戸の遊興ネットワーク
(1)浅草エリア  強力な集客力を有する浅草寺/近距離に両国広小路・隅田川/吉原も隣接/江戸三座が猿若町に移転 (2)両国エリア 江戸出開帳で人気の回向院/近距離に浅草寺や深川/日本橋の芝居町や名店街にも近い (3)遊興街のネットワーク化  浅草・両国・深川エリアの梯子/各遊興街も集客力アップ/遊興街の相乗効果
4.拡大する遊興ビジネス
(1)大食い・大酒呑み大会も花盛り 酒組・菓子組/料亭での開催/有名人も花を添える (2)江戸の水運ビジネス 水の都江戸/隅田川を走る屋形船/渡し船 (3)情報・出版産業の発展 蔦屋十三郎と吉原細見/多彩な浮世絵の刊行/遊興街への集客推進
 おわりに
江戸の娯楽文化が江戸の経済繁栄の下支えに
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