「江戸のリーダーとグロバリゼーション」 ◆第3回レジュメ
 明神塾レジュメ3
「江戸のリーダーとグロバリゼーション」
・第3回 江戸のアミューズメントと巨大ビジネス

〜庶民の消費が江戸の経済を動かした〜
   2013年7月17日
   安藤優一郎
   ◆ 本講座の趣旨
江戸の華やかな文化を生み出したのは、意外にも歓楽街としての顔も持っていた社寺境内や橋の袂でした。そんな江戸の遊興空間が江戸の経済を支えていた姿を御紹介します。
◆はじめに〜江戸の盛り場 
 寺―社寺境内・門前/両国広小路/隅田川/吉原
1.境内は毎日が縁日
(1)カフェが立ち並ぶ境内 水茶屋街/浮世絵師のモデルとなった茶屋娘/華やかな営業合戦
(2)芸人が集まるエンタメ街 奥山の見世物小屋/落語・講談から物まね・軽業まで/上方芸人の高い人気/動物の見世物と精巧な籠細工・貝細工の陳列 (3)境内はショッピングセンター 買物客で賑わう/贅沢品から日用品まで/観光客から江戸っ子まで (4)開帳というイベント 居開帳と江戸出開帳/出開帳宿寺の大半が集客力のある浅草・深川・本所エリアの寺社/開帳の時期は春〜夏に集中/奇抜な見世物小屋なども多数出店/遊興化の傾向
2.江戸の三大娯楽産業〜芝居・相撲・寄席    
(1)歌舞伎は娯楽の王様 女性の歌舞伎人気/役者が流行を作る/宮地芝居の台頭/歌舞伎興行で景気回復 (2)お殿様も相撲に夢中  芝居・吉原に匹敵する経済効果/大名の御抱え/両国の賑わい (3)町内でも楽しめた寄席  声帯模写や手品まで/寄席経営の専業者/意外な客層/庶民の一日の楽しみ
3.江戸の遊興ネットワーク
(1)浅草エリア  強力な集客力を有する浅草寺/近距離に両国広小路・隅田川/吉原も隣接/江戸三座が猿若町に移転 (2)両国エリア 江戸出開帳で人気の回向院/近距離に浅草寺や深川/日本橋の芝居町や名店街にも近い (3)遊興街のネットワーク化  浅草・両国・深川エリアの梯子/各遊興街も集客力アップ/遊興街の相乗効果
4.拡大する遊興ビジネス
(1)大食い・大酒呑み大会も花盛り 酒組・菓子組/料亭での開催/有名人も花を添える (2)江戸の水運ビジネス 水の都江戸/隅田川を走る屋形船/渡し船 (3)情報・出版産業の発展 蔦屋十三郎と吉原細見/多彩な浮世絵の刊行/遊興街への集客推進
 おわりに
江戸の娯楽文化が江戸の経済繁栄の下支えに
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